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Project Clavion...無事終了!!

Project Clavion、なんとか無事終了!!

個人的にはバルトーク以外は見事に、聞くのも初、演奏するのも初…のJehan Alain、Valentin Silvestrov、Sviatoslav Krutykov、György Ligetiの楽曲群、しかも見事なまでに難しい…。

それぞれに楽曲的魅力は多々あれど、どのようにアプローチしたら良いものか…音源を探して聞いたり、最初のリハで録音したものを聞いたりしながら、怒濤の2月〜3月のスケジュールの中、iPhoneに入れてスキを見つけてはほんの少しずつ聞いたりアイディアをしたためたりの日々。

それにしても、これだけのマニアックな楽曲群を知り、いざ打楽器と共演にあたってこの曲はひょっとしたら面白いのではないかと次々に楽曲のアイディアが出てくる、塚谷水無子さんのその引き出しの多さに舌を巻く。そしてまた実際にクルチコフの楽曲を筆頭に、オリエンタルパーカッションとのハマり具合も驚くほど…。そしてまた本番に向けての尻上がりな仕上げっぷりは、まさに驚嘆…というかリゲティのハンガリアンロックをリハーサルで何回も弾くその集中力とスタミナには驚きを通り越して感動の域に達するレベル。

おかげさまで、最初のリハからしばらく空いた本番直前の数回のリハーサルでのアレンジ含む楽曲全体の変貌っぷりが自分たちでも面白いくらいに劇的に変化していくその様がまたとても素晴らしい時間だった。

きっと生のピアノやチェンバロだけだと想像出来なかったであろうアプローチも、今回ハコにあったエレピ内蔵の各種シンセ音源等から、プログレな血が呼び覚まされて出来たものであるかもしれない。色んな…本当に色んな偶然の積み重ねででき上がったもののように思う。

そして…最終リハーサルの次の日に、EL&Pのキース・エマーソンの訃報を知り相当なショックを受ける(…今もなおひきずり中ではあるが…)偶然にも、今回の二部の目玉でもあるバルトークの「Allegro Barbaro」は、EL&Pの1st「EMERSON LAKE & PALMER」の1曲目の「The Barbarian」へ【ロック】な形として昇華されて演奏されている。

そして一部のフィーチャリングであるジャンアランのトロワダンス(3つの舞曲)も最初は3曲とも演奏するような話もしていたのにもかかわらず、最終的に第2曲“Deuils”=【追悼】のみ…となった。

偶然といえば偶然でしかないかもしれないが、この不思議な符合には個人的にはなんともいえず心を揺さぶられるものを感じてしまう…。

なんにしろ今回の選曲も当初の企画アイディアの中からは、バルトークのミクロコスモス/ブルガリアものの2曲しか残っていない事に…その変遷に驚く。その一方、このユニットで演ってみたいことはまだまだ山ほどある事に、あらためて気付きワクワク度が膨らむ一方なのである。こうなると、片っ端から演ってみたくなるし、今回のように最終形態が見えない…という部分もまた楽しい。

また時期をはかりつつ第二段第三段と回を重ねて行きたいし、そしてこのある意味無謀なプロジェクトをどうぞ暖かく見守って欲しい。

そして、自分の中ではこういった活動のそもそものきっかけとなっているであろうEL&Pの故キース・エマーソン氏に限りない感謝と追悼の意を表したいと思います。
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Stereo7月号

本日発売の音楽之友社「Stereo」7月号(P.147)に、先日の西荻窪「音や金時」さんでの濱元智行氏とのPercDuoのライブ録音レポートが掲載されました♪本日中にその録音も「ステレオブログ」の方で視聴出来るようになるとの事です♪ご興味ある方は是非!!

Stereoブログのアドレスはこちらです。
(6/19、12:18現在では視聴用の音源はまだアップされてませんが…。)
http://stereo.jp

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チャトゥル・ナティー東京公演

チャトゥル・ナティー・ツアー東京公演、もう1週間経ってしまった…っていうのがちょっと不思議な感覚。こういった強烈に印象に残るイベントって、ある部分昨日の事のようでもあり、もうずいぶんと昔の事のようでもあり…一場面一場面が妙に色鮮やかに写真のような焼き付いてる今日この頃。そしてほぼ一年前にCatur Natiのダンサーさん達全員と一緒に新宿で打ち合わせたのもやはり昨日の事のようでもあり、はるか昔の事のようでもある。

「チャトゥル・ナティー」、もう一年以上前に星野あかねさんから4人の舞踊家のための作曲/演奏の話を頂き、実際にそのダンサーさんたちと会って打ち合わせ…そこからずいぶんと時間が経ってから最初のワンフレーズがやっと出て来て、楽曲作成〜レコーディング、そしてこの東京公演に至るまで、ホントに長い道のりではあったけど、実際の最後の最後…夜の部の本番のライブ時に感じた…あのこみ上げるような共有感と感動は、なんとも言葉に出来ない…近年稀にみるほどのRASAの体感であったようにも感じた。自分じゃないような、遊離感、浮遊感、なんだか空間とか色彩とかも変質したような感触…この世界と別の空間が三次元(以上?)でレイヤーしてるような不思議な感覚…そこにまた行きたくて、その「感じ」を味わいたくて楽器の演奏を続けているっていう部分は大きい…というか、やはりそこなのかなとも思う。

もちろん、自分の演奏が満足のいくものでは無かったのはあまり声を大きくして言いたくはないがw、そういった部分ではない出演者の波長やベクトルがひとつの奔流となり、また観に・聴きに来て頂いてるお客さんとの共有感とフェードバック…それが合わさった時にそのような「空間」を垣間見せてくれるのではないかと思う。自分の不甲斐なさはなにより自分自身が一番よく分かってるはずだし、それはそこを持ち上げるよう各々が一生涯をかけて精進していくしかない…のも分かる。いかにそこに時間を割いていけるか…だよなあ。

兎に角、やはり色んな不思議な縁のつながりがあって今回の公演が実際に実現し、また自分にとってものすごく意義のあるものとなったのは、やはり関わった人間全て…表舞台に立っていないスタッフも含めての総合力なのだと。そんな奔流も最初は地上に降った雨粒のひとつ、星野あかねさんのアタマにひらめいた何かだったのかもしれない…それが年単位の時間と共に少しずつ大きな流れとなり、1本の大きな河となり成城ホールという海に流れ込んだ…と、書きながら、結局人間の所作もなんら自然のそれと同じなのかなとも漠然と思ってしまったりもする。…とかちょっと大きく出過ぎたw

この場を借りてまず共演のCatur Bhaminiの4人の舞踏家さんである岡埜桂子さん、岸美和さん、堀友紀子さん、星野あかねさんにお礼申し上げます。そのバランスとセンスの良い素晴らしい振り付けは、作曲の過程でイメージしていた「絵」より遥かに素晴らしいものを実際に目にする事が出来ました。そしてきめ細やかな演奏に加え、楽曲に彩りと厚みを吹き込んで頂いた国分あきこさんとMizuhoさんにも本当に感謝!!です。

舞台を大きく飾った武田尋善氏による美術作品、群舞でオープニングを飾って頂いたPADMA Odissi Dance、素敵な声のナレーションの漆畑明日香さん、そしてスタッフの皆様、お越し頂いたお客様の皆様に感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございました!!

これだけのものをつぎ込んだ作品、一度だけでは勿体なくも思うし、また機会があれば新作も是非チャレンジしてみたいなとも思います。

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本日の愚弁ライブ@神楽坂Explosion...

今日の愚弁のライブ@神楽坂Explasionのライブのエア録音をそのまんまSoundCloudにアップしてみました。33分あるので、容量が切羽詰まってきたら削除しますー★

●愚弁@神楽坂Explosion2013.01.24"
https://soundcloud.com/junzotateiwa/guben-kagurazakaexplosion2013#play

あと、下記DVD(Live@新宿URGA/2011.07.27)も絶賛発売中なう♪です。もっぱらライブ会場での手売りが主になってますが、ご入り用の方は個人的にご連絡頂いてもOKです。

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メンバー:谷口和仁(うた、からだ)、狩俣道夫(Sax.Flute, Voice)、
     立岩潤三(Drums/Perc)、石塚俊明(Drums)
定価:¥1,500-

テーマ : LIVE、イベント
ジャンル : 音楽

AfterマルディグラLIVE


昨日の自由が丘「マルディグラ」でのライブのメンバー、沢村繁さん(Pf)、妹尾美穂(鍵ハモ)のお二人。

お客さんでプロのギタリストの“金ならあるで”よっちゃんさんが終演後に出演者&お客さん10人に力一杯焼き肉をおごって頂きました♪夜中23:00~24:30とかって時間にこんなに肉食ってええのか?と…w…お腹もいい感じに膨らんできた頃のツーショット。

ライブは面白かったなあ~…特にやっぱ即興部分の対話感♪妹尾さんのオリジナル曲もなんか古き良きB.バカラックを彷彿とさせるようなカンジで妙に染み入りました。

そういえば、お客さんにクレイジーケンバンドののドラムの方も来られてました♪見た目のアレとはうらはらのとても面白い、これまたイイカンジのお人柄でした♪

Sawamura&Seno

テーマ : 音楽的ひとりごと
ジャンル : 音楽

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立岩潤三

Author:立岩潤三
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