fc2ブログ

Fasil Say@杉並公会堂

ファジル・サイ2012JAPANツアーのピアノソロ・プログラムに行ってきました。

●メイン
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 (トルコ行進曲 付き)
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ
ムソルグスキー:展覧会の絵

●アンコール
FasilSayアンコール

ブラックアース/F.Say
BODRUM/F.Say
SES/F.Say
Nocturne/F.Chopin

Say全開なピアノソロLive…でした♪

譜面に書かれてる記号とは違う部分も多いだろうし、足はドンドン踏みならし、グールドよろしくメロも歌う、
展覧会の絵のバーバヤガー~キエフで指もコロンだりミストーンも…。
ぶっちゃけ好みははっきり分かれそうだが、「音」を「楽」という音楽の本質的な部分が
これほどまでに伝わってくるピアニストもそうそう居ないと思う。

あたかも目の前に架空のオケが居るかのような手振りや、気持ちがどうしても出てしまうのであろう
ビブラート、なによりそのダイナミックレンジの取り扱い、そしてリズムに「ノっ」た時のグルーブ感が
クラシックのみのそれとはなにか別モノに豹変し、聞いてる側の身体を動かさずにはいられない。

聞いてて楽しくて楽しくしょうがないのである。(笑)

以前PercのブルハンオチャルとのDUOのプログラムの時に、急遽別プログラムのみの参加だった
バイオリンのコパチンスカヤが何かのインタビューで「完成されてしまった音楽」に対する考え方を
書いてたと記憶してるが、それと全く同じバイブレーションを感じたライブでもあった。

現在自分が実際に演奏して「作り出してる」と思っている「音楽」と
今、その刹那の自分自身との化学反応自体を自分が楽しみつつ、
そして「化学反応」してしまった=「予想のついてなかった自分」が音を出し…
という無限連鎖的な、ある意味即興演奏的なものをとても大事にしながら、
「譜面に描かれた音楽」を演奏してるかのような…。

別のCelloとのDUOプログラムも見たかかったなあ♪

P.S.
Black Earthの冒頭のピアノの内部奏法、オフィシャルサイトでもCDライナーでも
Sazの音を模倣してると書かれてるが、これって明らかにOudじゃないのか!?と。
そして冒頭の3音も本当は平均律ではなくSayのイメージ的には実は
Makam Bayatiなんじゃないのか!?と勝手に感じたライブでもありました。

テーマ : ピアノ
ジャンル : 音楽

空海と密教美術展

空海と密教美術展
http://kukai2011.jp/

IMG_3245.jpg


行ってきました!!25日までだし、明日から3連休だから絶対混むだろうから……
………って、考える人はやはり多かった???……orz

昼過ぎには現地に着いている予定が、なんだかんだと14:00過ぎに。
いざ着いてみると、なんと会場に入るまで40分待ちとのフリップが出てる。

出直すかとも一瞬考えたが、やはり明日以降はさらに混むかなと思いそのまま40分並ぶ。

会場に入ったは良いが、入り口近くでまずじっくり読んだり見たりが始まる上に、
ざっと見ると、やはり高齢者の方が多い。

これは絶対全部は見れないとソッコー判断して、第一会場の「書」の部分は人のアタマ越しにザザッと見るにとどめ、仏像が中心の第二会場へ……と思ってたら、色々な法具が目に入る。

独鈷杵・三鈷杵・五鈷杵や鈷鈴など…昔からこの形状には何故だか著しく惚れ込んでて、しばし堪能。しかしその後に展示されていた、白檀の彫物が凄いっ!!

ひとつは
「板彫両界曼荼羅」
A4サイズくらいであろうか、その厚さ数センチの板に曼荼羅の仏像がそのデザインどおりに彫り貫かれているのである。恐るべき緻密さ。イスラム建築の細部の細かさとそのディテールを全ての場所に持ちつつ巨大な建築物ともなっているジャーミーにも痛く感動したが、同様の製作者の「気」のようなものをひしひしと感じる。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1411

もうひとつは
「諸尊仏龕」
http://item.rakuten.co.jp/shogeikan/10000204/
白檀の丸太を3つに割り、まさにその名の通り「観音開き」になるように組まれている。そのひとつひとつにまた気の遠くなるような緻密さを持った仏像が掘られている。

ここで、気持ち的にひとつのピークを迎えたのは確か。

第二会場の仏像群も素晴らしかったが、何故だか上の2点が焼き付いて離れない…と思いながら、展示の最終コーナー、今回のウリである「仏像曼荼羅」

その一角に入った途端に身体が固まってしまった。
色んな場所や、すごく近くから、裏から、8体の仏像を30分がっつりと拝見させていただいたが、この最初に入った登りのスロープから観た映像が、これもまた焼き付いて離れない。

っていうか、じっと見てると仏像が少し、また少しと動いて見える錯覚がその一打と何故だかずうーっと続くのである。

一度同じ経験を京都の法然院にて体験したけど、今回のはその非ではないカンジ。

30分でも全然足りなかった…。
もっと早くに一度訪れるべきだった…。

もう一度あそこに行きたい。

でも、やっぱ明日からの3日間…凄まじく混みそう…。
プロフィール

立岩潤三

Author:立岩潤三
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR