「月間Stereo」2月号
今月1/19(月)発売の雑誌の付録CD『究極のオーディオチェックCD 2015/The Ultimate Audio Check CD 2015』に、ブルガリアン・ヴォイスの佐藤みゆきさんと共に参加させて頂いてます♪
下記webサイトの方には、付録CDには収録されてないっぽいCoopermanのBodhran(大型フレームドラム)のソロの収録風景がYouTubeリンクとして貼付けられてます♪
http://stereo.jp
下記webサイトの方には、付録CDには収録されてないっぽいCoopermanのBodhran(大型フレームドラム)のソロの収録風景がYouTubeリンクとして貼付けられてます♪
http://stereo.jp
大浮世絵展
江戸東京博物館で1/2より開催されていた「大浮世絵展」まさか正月2日目からはそんなに混まないだろうとの目論みで昼過ぎに向かうも、チケット売り場ですでに長蛇の列…考える事は皆同じか。
お目当ての歌麿や写楽、北斎、広重、そして近年ハマっている歌川国芳一派の作品はやはり素晴らしく、生で見るとやはり感動もひとしお。
ここでは全く知らなかったのに「ぐっ」っとキてしまった2点を紹介。
●渓斎英泉「岐阻街道 深谷之駅」
描かれている女性のいきいきとしてしかもそれぞれの躍動感のある動き、それに加えて、遠景を黒くして窓の明かりと行灯のみを光らせた斬新な表現、もっともその近景と遠景はグラデーションでつながっているわけではないのだが、またその若干不思議な感触がまたとても良い。なんかこの光景見た事あるな…って思ったのは街灯が無く、星明かりもほとんどなかった時の夜のインド。その時手元は何か持っていたのだろう周りは見えるが、遠くになるほどうっすらシルエットしか見えなくて、微かにオレンジ色のなにかしらの光だけがポツポツと見えてた…まさにそんな光景。そういう体験があったからこそ妙にリアルな感触があるのかとも思う。
●葛飾応為「夜桜図」
葛飾北斎の三女が父をも超える(とも言われる)技量の持ち主だったなどとは皆目知らず、今回はじめてその応為の作品にぐぐぐっと惹かれてしまった。実は今回のMVP。
http://artscape.jp/study/art-achive/1218223_1982.html
2つの灯籠の明かりに部分的に明るく照らされる「美人」の衣と短冊、そして桜。遠景は月と星明かりを受けシルエットとなった木々。前出の英泉の絵ともなにやら共通する部分も多々あるカンジもするが、このモチーフ、構図、色あい…などなど全てにおいて感服…素晴らしい。ここでひとつ写真のアイディアが浮かんだりする…ので実現可能かどうかはおいておいてEvernoteにメモってみる。
もう一点オマケ、西川祐信の「衣通姫図」もなかなかにツボだったのだが、それを検索しててたまたま出てきた幸野楳嶺の「妓女図」がなんだかお気に入りになってしまった。
お目当ての歌麿や写楽、北斎、広重、そして近年ハマっている歌川国芳一派の作品はやはり素晴らしく、生で見るとやはり感動もひとしお。
ここでは全く知らなかったのに「ぐっ」っとキてしまった2点を紹介。
●渓斎英泉「岐阻街道 深谷之駅」
描かれている女性のいきいきとしてしかもそれぞれの躍動感のある動き、それに加えて、遠景を黒くして窓の明かりと行灯のみを光らせた斬新な表現、もっともその近景と遠景はグラデーションでつながっているわけではないのだが、またその若干不思議な感触がまたとても良い。なんかこの光景見た事あるな…って思ったのは街灯が無く、星明かりもほとんどなかった時の夜のインド。その時手元は何か持っていたのだろう周りは見えるが、遠くになるほどうっすらシルエットしか見えなくて、微かにオレンジ色のなにかしらの光だけがポツポツと見えてた…まさにそんな光景。そういう体験があったからこそ妙にリアルな感触があるのかとも思う。
●葛飾応為「夜桜図」
葛飾北斎の三女が父をも超える(とも言われる)技量の持ち主だったなどとは皆目知らず、今回はじめてその応為の作品にぐぐぐっと惹かれてしまった。実は今回のMVP。
http://artscape.jp/study/art-achive/1218223_1982.html
2つの灯籠の明かりに部分的に明るく照らされる「美人」の衣と短冊、そして桜。遠景は月と星明かりを受けシルエットとなった木々。前出の英泉の絵ともなにやら共通する部分も多々あるカンジもするが、このモチーフ、構図、色あい…などなど全てにおいて感服…素晴らしい。ここでひとつ写真のアイディアが浮かんだりする…ので実現可能かどうかはおいておいてEvernoteにメモってみる。
もう一点オマケ、西川祐信の「衣通姫図」もなかなかにツボだったのだが、それを検索しててたまたま出てきた幸野楳嶺の「妓女図」がなんだかお気に入りになってしまった。
テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術
「Solin」/Zelal Gökçe
昨年プライベートレッスンを受けたダルブカ、ダフ・プレイヤーのHogir Göregen(クレジットは本名らしきUğul Göregen)がPercで参加している、女性ボーカルZelal Gökçeのアルバム「Solin」を入手し、聞いた。
芳醇な倍音を持つイランを中心とした撥弦・擦弦楽器と、粘り感のあるイラン/クルド特有の6/8や10拍子の打楽器アンサンブルによるグルーブ。しかもとても濃厚でありながらも聞きやすいMix、これだけでそっち方面が好きな方は必聴。
こういったトラディショナルな楽器をふんだんに使いながらも、楽曲によってはギター、ピアノ、エレキベース、アコーディオン、シンセ…といった西洋楽器が使われつつもごく自然に溶け合ってる絶妙なバランス感覚のアレンジ。ありがちなリバーブ過多と真逆のリバーブが少ない=ごまかしの効かないMixにも潔さというか自信というか、結果的にとても好感のもてる仕上がりとなっている。
…と、こういったある意味表面的な部分はこういったジャンルにおいてはそう珍しくはない昨今でもある中、クルドの音楽のこの切なくも懐かしい…それでいて力強い、この独特のメロディーの魅力は何なんだろうか?そして何をさしおいてもやはりボーカルのZelal Gökçeのこのとてつもない吸引力を持った「唄の力」に圧倒される。聞く毎に何か別の世界、あたかもZelal Gökçeの“flower garden”=【solin】に連れていかれ、魂を持っていかれそうになる。
このクルドの唄が持つ、特有の裏声に跳ね上がるようなコブシが日本人である自分の何かを揺さぶるのかもしれないが、2曲目「DEBÜ DERAVE」は歌詞を読まずとも何故か涙がこぼれてしまったし、Rastaak(イランの各地方の音楽をライブで再現してる大所帯のバンド)もカバーしていた6曲目「Sewzale」にもその旋律とダフとドホルを中心としたリズムの躍動感にやはり鳥肌が立つ。
個人的には、どちらも「音楽」全体として強烈に影響を受けたイスラエルのNOAやBustan Abrahamを最初に聞いた時の衝撃と同じくらいの「何か」を自分にもたらした気がするアルバム。
「Solin」Zelal Gökçe
●Zelal Gökçe - Solin (Albüm)
●SOZARE ( Sewzale ) by Rastaak
芳醇な倍音を持つイランを中心とした撥弦・擦弦楽器と、粘り感のあるイラン/クルド特有の6/8や10拍子の打楽器アンサンブルによるグルーブ。しかもとても濃厚でありながらも聞きやすいMix、これだけでそっち方面が好きな方は必聴。
こういったトラディショナルな楽器をふんだんに使いながらも、楽曲によってはギター、ピアノ、エレキベース、アコーディオン、シンセ…といった西洋楽器が使われつつもごく自然に溶け合ってる絶妙なバランス感覚のアレンジ。ありがちなリバーブ過多と真逆のリバーブが少ない=ごまかしの効かないMixにも潔さというか自信というか、結果的にとても好感のもてる仕上がりとなっている。
…と、こういったある意味表面的な部分はこういったジャンルにおいてはそう珍しくはない昨今でもある中、クルドの音楽のこの切なくも懐かしい…それでいて力強い、この独特のメロディーの魅力は何なんだろうか?そして何をさしおいてもやはりボーカルのZelal Gökçeのこのとてつもない吸引力を持った「唄の力」に圧倒される。聞く毎に何か別の世界、あたかもZelal Gökçeの“flower garden”=【solin】に連れていかれ、魂を持っていかれそうになる。
このクルドの唄が持つ、特有の裏声に跳ね上がるようなコブシが日本人である自分の何かを揺さぶるのかもしれないが、2曲目「DEBÜ DERAVE」は歌詞を読まずとも何故か涙がこぼれてしまったし、Rastaak(イランの各地方の音楽をライブで再現してる大所帯のバンド)もカバーしていた6曲目「Sewzale」にもその旋律とダフとドホルを中心としたリズムの躍動感にやはり鳥肌が立つ。
個人的には、どちらも「音楽」全体として強烈に影響を受けたイスラエルのNOAやBustan Abrahamを最初に聞いた時の衝撃と同じくらいの「何か」を自分にもたらした気がするアルバム。
「Solin」Zelal Gökçe
●Zelal Gökçe - Solin (Albüm)
●SOZARE ( Sewzale ) by Rastaak