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チャトゥル・ナティー東京公演

チャトゥル・ナティー・ツアー東京公演、もう1週間経ってしまった…っていうのがちょっと不思議な感覚。こういった強烈に印象に残るイベントって、ある部分昨日の事のようでもあり、もうずいぶんと昔の事のようでもあり…一場面一場面が妙に色鮮やかに写真のような焼き付いてる今日この頃。そしてほぼ一年前にCatur Natiのダンサーさん達全員と一緒に新宿で打ち合わせたのもやはり昨日の事のようでもあり、はるか昔の事のようでもある。

「チャトゥル・ナティー」、もう一年以上前に星野あかねさんから4人の舞踊家のための作曲/演奏の話を頂き、実際にそのダンサーさんたちと会って打ち合わせ…そこからずいぶんと時間が経ってから最初のワンフレーズがやっと出て来て、楽曲作成〜レコーディング、そしてこの東京公演に至るまで、ホントに長い道のりではあったけど、実際の最後の最後…夜の部の本番のライブ時に感じた…あのこみ上げるような共有感と感動は、なんとも言葉に出来ない…近年稀にみるほどのRASAの体感であったようにも感じた。自分じゃないような、遊離感、浮遊感、なんだか空間とか色彩とかも変質したような感触…この世界と別の空間が三次元(以上?)でレイヤーしてるような不思議な感覚…そこにまた行きたくて、その「感じ」を味わいたくて楽器の演奏を続けているっていう部分は大きい…というか、やはりそこなのかなとも思う。

もちろん、自分の演奏が満足のいくものでは無かったのはあまり声を大きくして言いたくはないがw、そういった部分ではない出演者の波長やベクトルがひとつの奔流となり、また観に・聴きに来て頂いてるお客さんとの共有感とフェードバック…それが合わさった時にそのような「空間」を垣間見せてくれるのではないかと思う。自分の不甲斐なさはなにより自分自身が一番よく分かってるはずだし、それはそこを持ち上げるよう各々が一生涯をかけて精進していくしかない…のも分かる。いかにそこに時間を割いていけるか…だよなあ。

兎に角、やはり色んな不思議な縁のつながりがあって今回の公演が実際に実現し、また自分にとってものすごく意義のあるものとなったのは、やはり関わった人間全て…表舞台に立っていないスタッフも含めての総合力なのだと。そんな奔流も最初は地上に降った雨粒のひとつ、星野あかねさんのアタマにひらめいた何かだったのかもしれない…それが年単位の時間と共に少しずつ大きな流れとなり、1本の大きな河となり成城ホールという海に流れ込んだ…と、書きながら、結局人間の所作もなんら自然のそれと同じなのかなとも漠然と思ってしまったりもする。…とかちょっと大きく出過ぎたw

この場を借りてまず共演のCatur Bhaminiの4人の舞踏家さんである岡埜桂子さん、岸美和さん、堀友紀子さん、星野あかねさんにお礼申し上げます。そのバランスとセンスの良い素晴らしい振り付けは、作曲の過程でイメージしていた「絵」より遥かに素晴らしいものを実際に目にする事が出来ました。そしてきめ細やかな演奏に加え、楽曲に彩りと厚みを吹き込んで頂いた国分あきこさんとMizuhoさんにも本当に感謝!!です。

舞台を大きく飾った武田尋善氏による美術作品、群舞でオープニングを飾って頂いたPADMA Odissi Dance、素敵な声のナレーションの漆畑明日香さん、そしてスタッフの皆様、お越し頂いたお客様の皆様に感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございました!!

これだけのものをつぎ込んだ作品、一度だけでは勿体なくも思うし、また機会があれば新作も是非チャレンジしてみたいなとも思います。

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