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サントリー美術館『藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美』

世界に3点しか無くそのすべてが日本にあり、3点ともに国宝1点が重要文化財に指定されているという「曜変天目茶碗」がサントリー美術館で公開中。今週日曜の9/27まで。

以前「静嘉堂文庫」にある一点の公開時に行き、激しくその魅力に惹かれてしまい、これはなんとか見に行かねばと思っていた展示。

正直なところ「曜変天目茶碗」一点絞りか!?くらいな勢いで見にいったのだが、なんとおそるべしは藤田傳三郎。そのコレクションの素晴らしい事…。

仏像や法具、書、茶道具などなど、それぞれに見応えのあるものばかりで、結局全部を堪能するのにまるまる2時間(強)を要した。黒楽茶碗の持つどっしりとした雰囲気、密教系の法具のえもいえぬ形と内在するである力とか。

「運慶・快慶」と歴史の授業の一環でひとくくりで覚えてたw、「快慶」の地蔵菩薩像はまさにその細を穿つ細かなディテールや曲線など圧巻。

とはいえ、やはり目当ての「曜変天目茶碗」はあまりにも素晴らしく、全方向から見られるその台の周りをぐるぐるとひたすら回らされるのみ。説明によると3点の「曜変天目茶碗」の中で唯一、碗の外側にも瑠璃色の斑文があるものだとの事。ぼーっと眺めていると外側から内側が透けているように見えたりする事もあれば、その模様の宇宙に吸い込まれそうになるような感覚にもなったりとか、外側の釉薬の垂れ具合の部分の曲線にたまらなく魅力を感じたりとか…とにかく飽きない。レプリカでも良いから欲しいとか…ふと思ってしまう。

残すところあと4日の展示期間しかないが、一見の価値アリ…というよりむしろ「必見」の展示といえるかも。
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