諦めない勇気 Violinist小西浩子【ユーラシアの風 2021】
YouTube動画【クレヨン社公式】
諦めない勇気 Violinist小西浩子【ユーラシアの風 2021】


https://youtu.be/HgkGnewZ4RY
1990年代後半にクレヨン社というバンドのサポートでドラム/パーカッションを叩いていた時期があり、そこでバイオリンを弾いていたのが小西浩子さんという女性でした。

そのクレヨン社や、埼玉/川口の鋳物楽器のコンサートでの楽曲で弾く、小西浩子さんの暖かい人間性の滲み出るようなその音色や、音楽への入り込み具合から体全体からエネルギーがほとばしるようなその演奏にとても魅了され、是非民族音楽をベースにした演りたい事を演る自分のバンド「Spiral Tones」に参加をお願いして、アラブやトルコ、インドからジャズやクラシック等を混ぜ込んだレパートリーをライブハウス等で演奏、2000年7月7日に解散するまでご一緒させて頂きました。
この頃に、是非小西さんに弾いて貰いたいという気持ちで、当時の自分の「全部」をつぎ込んだバイオリンとピアノのDuoの曲を作って譜面だけは渡したけど、実際に生で演奏する機会がうまく作れず、結局そのままお蔵入りになるのかな?でもそれもまた良いのかも…とも思ってしまう部分もあり、その時はその流れに任せようと思ってました。(実はその時は、曲名もこれぞというものを見つけられず暫定的なものでした…。)
解散して何年も経ったある日、その時のバンドのメンバーから小西さんが脳の血管障害によりバイオリンが弾けなくなってしまい、以来触ることも出来ずに、すっかり音楽から離れてしまったという話を聞き、いずれはまた一緒に音を出す機会もあるのではと考えていた頭がガツンと殴られたような衝撃があったのを覚えています。
上記YouTube動画「諦めない勇気」の解説欄に書かれているクレヨン社・加藤秀樹さんのブログにもそのあたりのことが書かれています。
https://blog.ap.teacup.com/crayon/268.html
…でも、やはり小西さんには元のように弾けなくともバイオリンには戻ってきて欲しいとの思いはずっとあり、回数は多く無いけどメールでのやりとりは続いてました。2012年加藤秀樹さんの自主制作映画の上映会で小西さんと会った時には、変わらぬ持ち前の明るさそのままでしたが、確かまだバイオリンには触れることが出来ないって言ってたかと思います。
一旦話は変わります。2019年に作曲家/ピアノであるShezooさんのお声がけで集まったメンバーによる「夜の音楽」というバンドの1st CDが発売されました。そこで、全員の作曲もしくは演っておきたい楽曲を是非入れたいというバンマスShezooさんの意向で、立岩も3曲ほど自作曲を入れさせて頂いてます。
その中の「PANI」という曲が、実はこの小西浩子さんに弾いて貰いたかった曲そのものなのです。この曲をやはり実際に録音された音として小西さんに聞いてもらう事で、なにかバイオリンへの気持ちに変化が少しでもあればという…私的な気持ちがありました。その反面、個人の決意に余計な事をするべきでは無いのかも…という両方の気持ちがあったのも確かです。
でも、何か…直感的にやってみるべき…という想いの方が強くもあり、また夜の音楽でSaxを担当している加藤里志さんの、その人自身の暖かさと音楽に対する熱量、そして確固たるテクニック…の、そのエネルギー感が個人的には小西さんととても似ている気がしており、その加藤さんのSaxであれば…というのと、バイオリンでの演奏の一番乗りはどうしても小西さんに…との希望もそのままに出来る…と、また非常に私的な想いではありましたが、その曲をレコーディングに入れさせて頂きました。そして結果、Shezooさんの支えつつ寄り添うピアノとともに、とても素晴らしい仕上がりになったかと思います。夜の音楽のメンバーの皆様にはこういった理解を頂き本当に感謝いたしております。
この「PANI」というヒンディー語のタイトル、「水」という意味です。そして小西浩子さんの「浩」という漢字には「勢いよく広がる水」「水の広々とした様子」といった意味があり、またこのほんの小さなきっかけでまた音楽という広大な海の入り口にでも立って貰えたら…という、そんな気持ちも込めて…初めてしっくりとくるそういうタイトルをあらためて付けました。
そして2019年の春3月頃に、この夜の音楽のCDを小西さんに進呈した折の返信に、少しずつバイオリンで音を出しているという嬉しい内容と、そして今年2021年の6月にこの「諦めない勇気」の動画が完成したという連絡を頂き、この動画を見て、十数年ぶりに聞いた「今」の小西浩子さんのその「音」に目頭が熱くなりました。
「諦めない勇気」
まさにその言葉/文字通りの演奏だと思いました。
近い将来、また一緒に音を出す事が出来るのを心底楽しみにしております。
(本当はこういう文章を6月中に書きたかったのですが、内容的に気持ちが落ち着いていないと書けないカンジがして…とうとうこんなタイミングになってしまいました…。)
P.S.
先に紹介させて頂いた、クレヨン社・加藤秀樹さんのブログに90年代後半のクレヨン社での演奏の動画が加藤さんのYouTubeチャンネルにアップされておりました。この頃の音が蘇って、また胸が熱くなり、思えば遠くへ来たもんだ…と、しばし感慨に浸っておりました。そのブログ記事へのダイレクトリンクを以下に紹介させて頂きます。つい先日、初台スタジオNOAHで偶然バッタリ再会したギターの廻大輔くんとの共演の動画でもあります。

◉かぼちゃの馬車【1998年/渋谷EggMan】
https://blog.ap.teacup.com/crayon/272.html
◉上海ワルツ/模型風景の街【1996年/渋谷TAKE OFF 7】
https://blog.ap.teacup.com/crayon/271.html
諦めない勇気 Violinist小西浩子【ユーラシアの風 2021】


https://youtu.be/HgkGnewZ4RY
1990年代後半にクレヨン社というバンドのサポートでドラム/パーカッションを叩いていた時期があり、そこでバイオリンを弾いていたのが小西浩子さんという女性でした。

そのクレヨン社や、埼玉/川口の鋳物楽器のコンサートでの楽曲で弾く、小西浩子さんの暖かい人間性の滲み出るようなその音色や、音楽への入り込み具合から体全体からエネルギーがほとばしるようなその演奏にとても魅了され、是非民族音楽をベースにした演りたい事を演る自分のバンド「Spiral Tones」に参加をお願いして、アラブやトルコ、インドからジャズやクラシック等を混ぜ込んだレパートリーをライブハウス等で演奏、2000年7月7日に解散するまでご一緒させて頂きました。
この頃に、是非小西さんに弾いて貰いたいという気持ちで、当時の自分の「全部」をつぎ込んだバイオリンとピアノのDuoの曲を作って譜面だけは渡したけど、実際に生で演奏する機会がうまく作れず、結局そのままお蔵入りになるのかな?でもそれもまた良いのかも…とも思ってしまう部分もあり、その時はその流れに任せようと思ってました。(実はその時は、曲名もこれぞというものを見つけられず暫定的なものでした…。)
解散して何年も経ったある日、その時のバンドのメンバーから小西さんが脳の血管障害によりバイオリンが弾けなくなってしまい、以来触ることも出来ずに、すっかり音楽から離れてしまったという話を聞き、いずれはまた一緒に音を出す機会もあるのではと考えていた頭がガツンと殴られたような衝撃があったのを覚えています。
上記YouTube動画「諦めない勇気」の解説欄に書かれているクレヨン社・加藤秀樹さんのブログにもそのあたりのことが書かれています。
https://blog.ap.teacup.com/crayon/268.html
…でも、やはり小西さんには元のように弾けなくともバイオリンには戻ってきて欲しいとの思いはずっとあり、回数は多く無いけどメールでのやりとりは続いてました。2012年加藤秀樹さんの自主制作映画の上映会で小西さんと会った時には、変わらぬ持ち前の明るさそのままでしたが、確かまだバイオリンには触れることが出来ないって言ってたかと思います。
一旦話は変わります。2019年に作曲家/ピアノであるShezooさんのお声がけで集まったメンバーによる「夜の音楽」というバンドの1st CDが発売されました。そこで、全員の作曲もしくは演っておきたい楽曲を是非入れたいというバンマスShezooさんの意向で、立岩も3曲ほど自作曲を入れさせて頂いてます。
その中の「PANI」という曲が、実はこの小西浩子さんに弾いて貰いたかった曲そのものなのです。この曲をやはり実際に録音された音として小西さんに聞いてもらう事で、なにかバイオリンへの気持ちに変化が少しでもあればという…私的な気持ちがありました。その反面、個人の決意に余計な事をするべきでは無いのかも…という両方の気持ちがあったのも確かです。
でも、何か…直感的にやってみるべき…という想いの方が強くもあり、また夜の音楽でSaxを担当している加藤里志さんの、その人自身の暖かさと音楽に対する熱量、そして確固たるテクニック…の、そのエネルギー感が個人的には小西さんととても似ている気がしており、その加藤さんのSaxであれば…というのと、バイオリンでの演奏の一番乗りはどうしても小西さんに…との希望もそのままに出来る…と、また非常に私的な想いではありましたが、その曲をレコーディングに入れさせて頂きました。そして結果、Shezooさんの支えつつ寄り添うピアノとともに、とても素晴らしい仕上がりになったかと思います。夜の音楽のメンバーの皆様にはこういった理解を頂き本当に感謝いたしております。
この「PANI」というヒンディー語のタイトル、「水」という意味です。そして小西浩子さんの「浩」という漢字には「勢いよく広がる水」「水の広々とした様子」といった意味があり、またこのほんの小さなきっかけでまた音楽という広大な海の入り口にでも立って貰えたら…という、そんな気持ちも込めて…初めてしっくりとくるそういうタイトルをあらためて付けました。
そして2019年の春3月頃に、この夜の音楽のCDを小西さんに進呈した折の返信に、少しずつバイオリンで音を出しているという嬉しい内容と、そして今年2021年の6月にこの「諦めない勇気」の動画が完成したという連絡を頂き、この動画を見て、十数年ぶりに聞いた「今」の小西浩子さんのその「音」に目頭が熱くなりました。
「諦めない勇気」
まさにその言葉/文字通りの演奏だと思いました。
近い将来、また一緒に音を出す事が出来るのを心底楽しみにしております。
(本当はこういう文章を6月中に書きたかったのですが、内容的に気持ちが落ち着いていないと書けないカンジがして…とうとうこんなタイミングになってしまいました…。)
P.S.
先に紹介させて頂いた、クレヨン社・加藤秀樹さんのブログに90年代後半のクレヨン社での演奏の動画が加藤さんのYouTubeチャンネルにアップされておりました。この頃の音が蘇って、また胸が熱くなり、思えば遠くへ来たもんだ…と、しばし感慨に浸っておりました。そのブログ記事へのダイレクトリンクを以下に紹介させて頂きます。つい先日、初台スタジオNOAHで偶然バッタリ再会したギターの廻大輔くんとの共演の動画でもあります。

◉かぼちゃの馬車【1998年/渋谷EggMan】
https://blog.ap.teacup.com/crayon/272.html
◉上海ワルツ/模型風景の街【1996年/渋谷TAKE OFF 7】
https://blog.ap.teacup.com/crayon/271.html
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